心理学実験A

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
230653 (3) 心理学科 前期 2 2 山下 京・村上 幸史

授業の主題(テーマ)
心理学における実験・質問紙調査・観察・評価

授業の目標(講義概要)
心理学における実験、質問紙調査、観察、評価の仕方などに関して実践的に学習する。テーマについて受講者が主体的に参加し、観察、評価、データ収集などを行い、得られたデータを統計学的に解析してグラフや表にまとめ、データの示す内容を考察し、最終的にレポ−トとして仕上げる。

授業計画
【森本担当分】
臨床現場における心理学的介入の実際を学ぶ
◆介入方法と評価の仕方
・様々な心理学的介入の紹介
・筋弛緩法や呼吸法などのストレスマネジメント技法の体験
・心理アセスメントの色々
・心理学的介入の評価研究におけるアセスメント
◆介入実践とその評価
・介入効果を知るためのデータ解析
・実際データの整理および分析によるレポート作成
・継続したストレスマネジメントによる変化に関する報告

【村上担当分】
社会的な影響力を考える
◆実験的観察法1:集団討議
  〜集団で下す決定の特徴を探る〜
 (1)実験の実施 (2) 概要の説明 (3) データの整理・分析
◆実験的観察法2:統制の錯誤(illusion of control)
  〜「偶然を支配する力」の源を調べる〜
 (1)実験の実施 (2) 概要の説明 (3) データの整理・分析
◆実験的観察法3:帰属の錯誤(fundamental attribution error)
  〜原因を説明することの意味を考える〜
 (1)実験の実施 (2) 概要の説明 (3) データの整理・分析
◆メディア分析:雑誌におけるジェンダーバイアス
  〜無意識のうちに取り入れているバイアスを探る〜
 (1)分析作業 (2) 概要の説明 (3) データの整理・分析

【山下担当分】
◆実験的観察法:パーソナルスペースに関する現場実験
 (1)概要の説明と実験計画、仮説の構築 (2) 実験の実施 (3) データの整理・分析
◆質問紙調査法:関西人度調査
 (1) ブレインストーミング、調査項目の作成、仮説の構築
 (2) 質問紙の作成 (3) 調査の実施、データの収集 (4) データの整理・分析

【三雲担当分】
◆学習の上昇過程に関する実験
◆知覚の錯覚に関する実験
◆ 記憶に関する実験
いずれも(1)実験、調査内容、実験計画の説明、実験準備 (2)データの収集・整理・分析
(3)考察 (4)レポート作成の注意点などの説明 (5)レポート作成 の順でレポート完成をめざす。

評価方法
出席状況とレポート

テキスト
編・著者名:B・フィンドレイ 著;細江達郎・細越久美子 訳 書名:心理学 実験・研究レポートの書き方―学生のための初歩から卒論まで 出版社:北大路書房 価格:\1,300 (税別)

備考
各グループは、4教員のテーマの内、前期2教員のテーマ、後期2教員のテーマをオムニバス形式で受講し(グループによりテーマ受講の順序が異なる)、前後期通して全教員のテーマを受講することになる。詳細は年度初めに知らせる。